茶園におけるチャノミドリヒメヨコバイに対する天然ピレトリン剤の防除効果について

  • 萬屋 宏
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 植物防疫研究部門
  • 須藤 正彬
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 植物防疫研究部門
  • 佐藤 安志
    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Control Effects of Natural Pyrethrins to Tea Green Leafhopper, <i>Matsumurasca onukii</i>, in Tea Fields

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説明

<p>チャノミドリヒメヨコバイは,チャの新芽を吸汁加害し,収量と製茶品質に悪影響を及ぼすことから重要害虫となっている。特にチャの有機栽培において本種に対する防除は必要性が高いが,現在,チャの有機栽培においてチャノミドリヒメヨコバイに対して使用できる農薬はない。しかし,天然ピレトリン剤は,チャノミドリヒメヨコバイと近縁種であるEmpoasca fabae Harrisに対して大きな防除効果を示すことが報告されており,本剤は,チャノミドリヒメヨコバイにも防除効果を示す可能性がある。そこで茶園において,天然ピレトリン剤のチャノミドリヒメヨコバイに対する防除効果を評価した。その結果,天然ピレトリン剤 (希釈倍数が500倍または1000倍) を約7日間隔で2回散布することで,たたき落とし虫数,新芽の被害程度および産卵数を低減させる結果が得られ,慣行防除で用いられるフロニカミド (1000倍希釈) と同等の防除効果を示した。</p>

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参考文献 (11)*注記

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