わが国における外傷全身CTの実効線量
書誌事項
- タイトル別名
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- Effective radiation dose of whole-body CT for trauma in Japan: A nationwide questionnaire-based study
- ―全国アンケート調査による研究―
説明
<p>目的:本研究の目的は外傷全身CT施行例の被ばく線量を実効線量で評価し,海外の文献との比較を行うことである。方法:本研究は2019年に著者らが報告した外傷全身CT被ばく線量調査の結果をもとに行った。この調査は全国の救命救急センター284施設を対象に,日本救急撮影技師認定機構が運用しているメーリングリストを用いて調査フォームを送付し,2017年8月から4カ月間に撮影された症例のdose length product(以下DLP)を集計した。このうち年齢が20歳以上で体幹部の造影検査まで行われた586症例を対象に,DLP-実効線量変換係数を用いてDLPを実効線量に換算し評価した。結果:実効線量の中央値は54.0mSvであり,最小値は8.4mSv,最大値は170.1mSvであった。実効線量が100mSvを超えた症例は48例(8%)であった。撮影方法や造影時の撮影時相の違いによる影響が考えられた。結語:本研究により国内の外傷全身CTの実効線量は,海外の実効線量より高いことが示された。よって,今後,被ばく線量を低減するために外傷全身CTにおける撮影方法の標準化が必要と考える。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 28 (1), 33-40, 2025-02-28
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390866293391928960
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可