振り向き動作の身体運動学的研究

  • 吉田 高幸
    東北文化学園大学 医療福祉学部 リハビリテーション学科
  • 藤澤 宏幸
    東北文化学園大学大学院 健康社会システム研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A kinesiological study of turnaround motion
  • フリムキ ドウサ ノ シンタイ ウンドウガクテキ ケンキュウ

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説明

<p>【目的】本研究は健常若年男性における立位の振り向き動作の運動学・運動力学的特徴を明らかにする。【方法】対象は健常若年男性10名,運動課題は右方向へ180°振り向く動作とした。測定条件は快適速度と最大速度の2条件とし,三次元動作解析装置,床反力計,筋電計を用いて測定した。なお,対象筋は左右の外腹斜筋,脊柱起立筋,大腿筋膜張筋,大殿筋,大腿二頭筋,ヒラメ筋の計12筋とした。【結果】体重心と圧中心移動は全対象者で同様の傾向が認められなかった。各体節協調性は頭頸部―胸腰部間に非線形,胸腰部―骨盤間に線形関係を示した。各筋活動は,運動速度に伴って振り向き側大腿筋膜張筋と非振り向き側大腿二頭筋の筋活動増加を認めたが,大殿筋には認められなかった。【結語】水平面上の運動パターン形成は,荷重条件下であっても筋トルク優勢であった。振り向き動作の骨盤回旋運動は,偶力のモーメントが寄与している可能性が考えられた。</p>

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