認知症看護認定看護師ならびに認知症専門病棟の看護師と介護職者のとらえている認知症高齢患者に特有の転倒予防ケア

書誌事項

タイトル別名
  • The Recognition of Certified Nurses in Dementia Nursing, the Role of Nurses and Care-workers in Preventing Falls Characterized by Dementia in Elderly Patients
  • ニンチショウ カンゴ ニンテイ カンゴシ ナラビニ ニンチショウ センモン ビョウトウ ノ カンゴシ ト カイゴショクシャ ノ トラエテ イル ニンチショウ コウレイ カンジャ ニ トクユウ ノ テントウ ヨボウ ケア

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説明

<p> 本研究は、認知症高齢患者に特有の転倒予防ケアを明らかにする目的で、病院で認知症高齢者のケアに関わっているケア専門職として認知症看護認定看護師、認知症専門病棟の看護師(以下、スタッフナース)ならびに看護補助者として位置づけられている介護職者(以下、介護職者)の各3名、合計9名を対象とし、半構造化面接を行い、質的に分析した。</p><p> その結果、認知症看護認定看護師からは、自身が直接的に認知症高齢患者に関わることだけでなく、ケアの質をあげることで予防的にかかわることがあげられた。そこにはスタッフへの管理や教育的視点が多くみられた。スタッフナースからは、転倒予防に向けた知識やアセスメント方法があげられる一方、身体拘束に関連した倫理的な観点でのジレンマもあげられた。介護職者からは、転倒予防に直接かかわる要因やアセスメントに関わる知識があげられたほか、看護師との連携やチームケアの観点があげられた。</p><p> 以上より、一般病院における転倒予防ケア構築のためには、包括的な認知症ケアの構築が必要であり、そのために教育・管理的な観点が求められること、中でも看護師と介護職者の連携・協働に向けたシステム作り、教育が重要であることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 医療看護研究

    医療看護研究 10 (2), 40-47, 2014

    学校法人 順天堂大学医療看護学部

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