手術を受けた肺がん患者が外来で再発治療を受けながら生きていく体験

書誌事項

タイトル別名
  • Postoperative Lung Cancer Patients’ Experience of Living with Recurrence While Receiving Outpatient Treatment
  • シュジュツ オ ウケタ ハイ ガン カンジャ ガ ガイライ デ サイハツ チリョウ オ ウケ ナガラ イキテ イク タイケン

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説明

<p> 手術後に再発した肺がん患者が外来で治療を受けながら生きていく体験を明らかにし、外来看護援助を検討することを目的に、外来で再発治療を受けている患者7名から半構造化面接によりデータを収集し、質的帰納的に分析した。分析の結果、手術後に再発した肺がん患者が外来で治療を受けながら生きていく体験は【積極的にがんに効くことを実践し自分に合った治療を選択する】【より長く生きるための特効薬の開発を願う】【生涯続く高額な治療費への不安がある】【家族の愛情を再認識する】【繰り返される治療生活の中でも他者との繋がりによって闘病意欲を保つ】【根治を望めない治療による身体変化や病状悪化に落ち込む】【物事を前向きに捉えるように努力する】【残された時間を意識することで価値観が変化する】【死を覚悟しながら生きる】の9つに集約された。患者の体験には、高額な治療を継続することに戸惑いつつも根治薬開発に期待を寄せて主体的に治療を選択する等の特徴があると考えられたことから、根治が望めない高額治療に葛藤している患者の気持ちを理解し、患者が生への希望を失わずに通院治療が継続できるよう支援する等の外来看護援助が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 医療看護研究

    医療看護研究 12 (1), 26-34, 2015

    学校法人 順天堂大学医療看護学部

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