モルタルの乾燥収縮に対する石灰岩砕砂中の微粒分の役割
書誌事項
- タイトル別名
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- Role of Fine Particles in Crushed Limestone Sand for Drying Shrinkage of Mortar
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説明
石灰岩は, アルカリシリカ反応性がなく低収縮性であることから, 近年ではコンクリート用骨材として広く用いられるようになっているが, この石灰岩骨材は, 製造ならびに輸送工程中に粉状化しやすい.<br> 石灰岩の砕石・砕砂中の微粒分に関する既往の研究では, コンクリートの材料分離の抑制ならびに初期強度の改善について報告されているが, 石灰岩骨材中の網ふるい75μmを通過する微粒分がコンクリートの収縮に与える影響については, ほとんど研究されていない. そこで, 本研究では, 石灰岩砕砂中の微粒分がモルタルの乾燥収縮に果たす役割を明らかにすることを目的として, 微粒分の岩種ならびに量が異なる砕砂を用いたモルタルの乾燥収縮を測定した. その結果, 石灰岩砕砂中の微粒分量が増加するほどモルタルの乾燥収縮も増大すること, ならびに網ふるい75μmに留まる石灰岩砕砂中の粗粒分は粗骨材と同様な拘束効果をもつこと, などがわかった.
収録刊行物
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- 太平洋セメント研究報告
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太平洋セメント研究報告 2011 (160), 11-20, 2011-06-30
太平洋セメント株式会社中央研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390866514694974720
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- ISSN
- 27596826
- 13448773
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可