日光の個人曝露測定方法の使用状況に関する調査

書誌事項

タイトル別名
  • A Systematic Instrument Survey for Measuring Individual Sun Exposure

この論文をさがす

説明

個人の日光曝露量を測定する方法について,その種類や普及の程度および詳細を明らかにする目的で(1) 2015年から2024年の間に公刊された英語原著論文を対象に系統的な文献調査及び,(2) 各測定方法に関する調査を実施した.PubMedとWeb of Scienceを使用して検索した結果,147件の文献が精査の対象となり,最も多く用いられている方法は質問紙で,次いで計測機器,生化学的検査など人体の情報を使用していたことが明らかになった.質問紙は「スコア化」と「直接的質問」に区分され,さらに「スコア化」は「測定尺度」とそれ以外である「スコア化(測定尺度を除く)」に分類されたが,日本において実測値に基づいて開発された質問紙を用いた研究は見られなかった.客観的な実測方法の採用が少なかった背景には,それらを用いて個人の日光曝露量を測定するためには専門的な知識や技術が必要であること,研究コストが大きいことが考えられる.人種や文化の違いによって個人の日光曝露量を決定する因子も異なると考えられるため,日本人を対象とした日本語の質問紙の開発が期待される.

収録刊行物

  • 三重看護学誌

    三重看護学誌 27 1-11, 2025-03-31

    三重大学大学院医学系研究科看護学専攻

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ