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- 都田 青子
- 津田塾大学学芸学部英文学科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Mysteries of the Japanese Liquid:Why do Japanese Children Pronounce “Rappa” as “Dappa” and “Budou” as “Burou” ?
- ラコウオン ノ ナゾ : ナゼ 「 ラッパ 」 ワ 「 ダッパ 」,「 ブドウ 」 ワ 「 ブロウ 」?
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説明
日本語のラ行音は比較的獲得が遅れる音であるとされている。子どもたちの発話にこのような大人とは異なる逸脱形が出現するのは,発達が未熟な段階の子どもたちにとってはラ行音の発音が難しく,より発音のしやすい音で代用しようとするからだ,と一般的に言われている。しかし,幼児の発話を注意深く観察してみると,ラ行音のダ行音への置換だけではなく,ダ行音からラ行音への置換も観察される。このようなラ行音とダ行音の混同は,幼児の発話のみならず,日本の諸方言においてもみられる現象である。本稿では,幼児言語と方言との間に観察される共通性に焦点を当てながら,言語獲得のプロセスおよびその原理を音韻的観点から論じる。
収録刊行物
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- コミュニケーション障害学
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コミュニケーション障害学 31 (1), 43-48, 2014
日本コミュニケーション障害学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390866882738400768
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- NII論文ID
- 40020109888
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- NII書誌ID
- AA11835698
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- ISSN
- 18847048
- 13478451
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- NDL書誌ID
- 025554314
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可