幻想の家に住みつくどこか哀愁を感じる幽霊:日本の幽霊屋敷の特徴について

書誌事項

タイトル別名
  • Fantasmas nostálgicos en hogares ilusorios: particularidades de la casa encantada japonesa

この論文をさがす

説明

<p>「幽霊屋敷」という言葉は、西洋では一般的に不吉なイメージを連想させるが、日本文学においては陰湿的な空間要素が排除され、むしろ哀愁漂う場として描かれている。本論文は「幽霊屋敷」を主題とした日本文学の異なる型についての考察を目的とする。『今昔物語』のうちの1つの物語を起源として、のちに上田秋成によって完成に至り、現代においては、中島京子・朱川湊人・有栖川有栖・吉本ばななもこの主題の作品を書いている。そしていつの時代の作品も同様にどこか寂しげであり、失恋を思い出す場など、西洋でのイメージとはかけ離れており、今日においてもその存在が根強く感じられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390867278055717120
  • DOI
    10.2107/canela.36.0_91
  • ISSN
    21899568
    13449109
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ