幻想の家に住みつくどこか哀愁を感じる幽霊:日本の幽霊屋敷の特徴について
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- Álvarez Ana Piñán
- Universidad de Estudios Internacionales de Kanda, Chiba, Japón
書誌事項
- タイトル別名
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- Fantasmas nostálgicos en hogares ilusorios: particularidades de la casa encantada japonesa
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説明
<p>「幽霊屋敷」という言葉は、西洋では一般的に不吉なイメージを連想させるが、日本文学においては陰湿的な空間要素が排除され、むしろ哀愁漂う場として描かれている。本論文は「幽霊屋敷」を主題とした日本文学の異なる型についての考察を目的とする。『今昔物語』のうちの1つの物語を起源として、のちに上田秋成によって完成に至り、現代においては、中島京子・朱川湊人・有栖川有栖・吉本ばななもこの主題の作品を書いている。そしていつの時代の作品も同様にどこか寂しげであり、失恋を思い出す場など、西洋でのイメージとはかけ離れており、今日においてもその存在が根強く感じられる。</p>
収録刊行物
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- 日本・スペイン・ラテンアメリカ学会誌
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日本・スペイン・ラテンアメリカ学会誌 36 (0), 91-105, 2025
日本・スペイン・ラテンアメリカ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390867278055717120
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- ISSN
- 21899568
- 13449109
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可