雰囲気ガス発生装置に起因する一酸化炭素中毒の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of carbon monoxide poisoning caused by furnace atmosphere

この論文をさがす

説明

<p>雰囲気ガスは自動車部品の製造などに用いられる熱処理装置から発生する気体で,主に酸化防止や浸炭処理などの目的で利用されている。今回,雰囲気ガスの一つである吸熱型変性ガス(RXガス)発生装置に起因する一酸化炭素中毒の症例を経験した。夜間に工場内で倒れている作業員を同僚が発見し救急要請した。救急隊現場到着時,作業員の意識障害は持続しており,救急車内収容後にRXガスを吸入した可能性があることが判明した。その時点ではRXガスに関する知識がなかったため,一酸化炭素中毒を疑うことができなかった。原因となったRXガスは,今後も中毒の原因となることが考えられるため,十分な認識が必要である。また,本症例は救急隊のみで対応したが,ガスに起因したことが疑われる場合,二次災害防止の観点から早期にガス検知可能な消防隊等の出動を考慮すべきである。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390867654669030912
  • DOI
    10.11240/jsem.28.574
  • ISSN
    21879001
    13450581
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ