The Physiological Role of Brain Glycogen in Cognitive Function and Exercise Effect on It: For Developing a Novel Sport Conditioning

  • Soya Mariko
    Center for Psychiatric Neurosciences, Lausanne University Hospital, Lausanne, Switzerland
  • Soya Hideaki
    筑波大学体育系運動生化学・神経内分泌学研究室 筑波大学ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)・スポーツ神経科学研究室

Bibliographic Information

Other Title
  • 認知機能における脳グリコーゲンの生理的役割とそれに及ぼす運動効果
  • 認知機能における脳グリコーゲンの生理的役割とそれに及ぼす運動効果 : 新たなスポーツコンディショニングの開発にむけて
  • ニンチ キノウ ニ オケル ノウ グリコーゲン ノ セイリテキ ヤクワリ ト ソレニ オヨボス ウンドウ コウカ : アラタ ナ スポーツコンディショニング ノ カイハツ ニ ムケテ

Search this article

Description

<p>貯蔵糖質であるグリコーゲンは筋などの末梢組織だけでなく,脳のアストロサイトにも貯蔵され,ニューロンのエネルギー需要増大時の重要なエネルギー源となる.この時,グリコーゲン分解により生成された乳酸はアストロサイトからニューロンへと輸送され(アストロサイト–ニューロン乳酸シャトル),これが学習・記憶を司る海馬において長期記憶を形成する重要なメカニズムの一つと考えられている.長期的な運動トレーニングは海馬のグリコーゲン代謝に影響を及ぼし認知機能を高めることが明らかとなり,脳とりわけ海馬のグリコーゲン代謝を標的とした運動トレーニングが認知機能向上に有効なスポーツコンディショニングとなり得ることや,低下した認知機能への対抗策として臨床応用の可能性が示唆された.</p>

Journal

  • KAGAKU TO SEIBUTSU

    KAGAKU TO SEIBUTSU 57 (11), 672-678, 2019-11-01

    Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top