アブシシン酸が働くための新たな仕組み

書誌事項

タイトル別名
  • New Mechanism of Abscisic Acid Signaling Cascade: Survival Strategy for Plants to Adapt to Growing Environmental Change
  • アブシシン酸が働くための新たな仕組み : 植物が生育環境の変化に適応するための生存戦略
  • アブシシンサン ガ ハタラク タメ ノ アラタ ナ シクミ : ショクブツ ガ セイイク カンキョウ ノ ヘンカ ニ テキオウ スル タメ ノ セイゾン センリャク
  • 植物が生育環境の変化に適応するための生存戦略

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抄録

<p>アブシシン酸(ABA)は,植物の種子休眠や乾燥ストレス応答などにおいて非常に重要な働きをする植物ホルモンの一つである.2009年にABA受容体PYR/PYL/RCARが同定されてから10年が経ち,現在ではABA受容体を介した仕組みが主要なABA応答を制御していると考えられている.筆者らはABA応答において中心的な役割を果たしているタンパク質脱リン酸化酵素タイプ2C(PP2C)に注目して研究を展開し,ABA応答で働くPP2Cの一部は,ABA受容体を介した仕組みとは別に,種子休眠で重要な働きをするDOG1を介した仕組みで働くことを最近新たに発見した.本稿では,ABA受容体を介した仕組みの概略を説明した後,DOG1を介したABA応答制御を中心に紹介する.</p>

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 57 (12), 736-742, 2019-12-01

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (1)*注記

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