福祉的観点にもとづく逸脱行為としての河川敷での勝手耕作の実態解明

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書誌事項

タイトル別名
  • A study on Japanese Guerrilla Gardening “Katte-Kosaku” as deviant act on riverbed from the perspective of social well-being

説明

<p>今日の日本社会では、河川敷で行われる不法耕作は否定的に捉えられるのが一般的である。その一方で、不法耕作に対する海外における類似事象というべきゲリラ・ガーデニングについては、その公益性が認知され、肯定的に取り扱われている状況がある。この研究ではまず、中立的な観点にもとづく調査と検討を行うため、不法耕作に対し勝手耕作という術語を与える。この研究の目的は、先行研究によって示唆された、勝手耕作が備える福祉的機能を明らかにすることである。研究は、千葉市を流れる花見川の河川敷における事例を対象とした。その結果、勝手耕作が社会的弱者の生活の質を向上させる福祉的機能を持っていることと、活動の周囲に活動を許容している人が一定数存在していることが明らかになった。こうした事実にもとづいて、この研究ではまとめとして、勝手耕作が日本社会に存在することの意義と、今後その受容のために、都市計画が果たしうる役割を提示した。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 55 (3), 721-728, 2020-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (5)*注記

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