同時性精巣転移をきたした上行結腸癌の1例

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  • An Advanced Ascending Colon Carcinoma with Testicular Metastasis: A Case Report

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抄録

<p>症例は71歳男性.2週間前より持続する歩行時のふらつきに対して当科を受診した.血液検査で貧血と腹部単純CTで上行結腸の壁肥厚と左精巣の腫大を認めた.大腸癌疑いで下部消化管内視鏡検査を予定したところ,受診しなかった.7カ月後に左鼠径部痛,および腫脹を訴え,当科に救急搬送された.診察時,左鼠径部の著明な膨隆と疼痛を認め,左鼠径ヘルニア嵌頓の診断で緊急手術を施行したが,ヘルニア囊を認めず,精巣腫瘍であることが判明し,左高位精巣摘除術を施行した.病理組織学的検査およびその後の下部消化管内視鏡検査より,上行結腸癌の精巣への転移性病変と診断された.大腸癌精巣転移の本邦での報告は自験例を含め7例と稀であり,文献的考察を含めて報告する.</p>

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