日本における発達障害児に対する学校適応支援を目的とした作業療法の手段

  • 助川 文子
    東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻 東京都立大学(旧首都大学東京)大学院人間健康科学研究科博士後期課程
  • 伊藤 祐子
    東京都立大学(旧首都大学東京)大学院人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Means of occupational therapy for school adaptation of children with neurodevelopmental disorders in Japan
  • ニホン ニ オケル ハッタツ ショウガイジ ニ タイスル ガッコウ テキオウ シエン オ モクテキ ト シタ サギョウ リョウホウ ノ シュダン

この論文をさがす

説明

要旨:本研究は,日本の小学校通常学級に在籍し特別支援教育の対象となる発達障害児に対し,平成29(2017)年度に行われた学校適応支援のための作業療法で用いられた手段の実態を調査することを目的とした.日本作業療法士協会に職域を「発達障害」の「臨床」と登録した1,594名の作業療法士を対象に,質問紙による全数調査を行い,回答を計量テキスト分析した.結果,日本で発達障害児に携わる作業療法士は1人職場が多く,幼児,学齢児ともに,「感覚・運動遊び」,ついで「物品・道具・遊具の操作」,「書字」,そしてセルフケアなどの手段が行われており,特に学齢児では「相談・指導・調整」の手段も重視されていた.学齢児に対する作業療法の検討が求められる.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 39 (5), 557-567, 2020-10-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ