外部病徴の見られないアカマツから脱出したマツノマダラカミキリ成虫のマツノザイセンチュウ保持数

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タイトル別名
  • The pine wood nematodes carried by the Japanese pine sawyer adults emerging from a diseased pine tree without external symptoms
  • ガイブ ビョウチョウ ノ ミラレナイ アカマツ カラ ダッシュツシタ マツノマダラカミキリ セイチュウ ノ マツノザイセンチュウ ホジスウ

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抄録

秋田市の海岸林で2006年10月に針葉の変色など外部病徴の見られないアカマツPinus densifloraに対するマツノマダラカミキリの産卵を確認した.材線虫病の防除において針葉の変色は伐倒駆除木決定の重要な指標となる.本研究ではこのような針葉変色の見られないアカマツについて,その後の外部病徴進展経過を追跡し,さらにその木から脱出したマツノマダラカミキリMonochamus alternatusがマツノザイセンチュウBursaphelenchus xylophilusを保持しているかどうかを調査した.当該木の針葉は翌年6月まで変色せず,針葉の萎凋もみられなかった.その後6月の伐倒調査の結果,地上から4 mまでの樹幹には樹脂滲出が見られず,衰弱が明らかであった.このアカマツからは成虫が11頭脱出し,そのうちの4頭がマツノザイセンチュウを保持していた.3頭については保持数が100頭未満であったが,他の1頭は18,100頭を保持していた.

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参考文献 (9)*注記

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