日本最古のカラマツ人工林における応力波伝播速度測定による生立木の腐朽診断

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タイトル別名
  • Diagnosis of wood decay using stress-wave velocity measurement at the oldest <i>Larix kaempferi</i> plantation in Japan
  • ニホン サイコ ノ カラマツ ジンコウリン ニ オケル オウリョクハ デンパ ソクド ソクテイ ニ ヨル ナマタチキ ノ フキュウ シンダン

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説明

浅間山国有林の160年生と115年生のカラマツ高齢人工林において,立木地際部の腐朽診断を応力波測定法によって非破壊で行った.応力波伝播速度のヒストグラムは,両林分とも1.8 km・s-1の階級にモードを持ち,根株心材腐朽の進行した林分に特徴的なJ字型の分布型を示した.先の報告をもとに,応力波伝播速度が1.4 km・s-1より遅い階級では全ての個体が腐朽していると仮定すると,林分全体の160年生林では25%,115年生林では24%の個体が腐朽していると推定された.160年生林においては,樹幹の枝基部等にマツノカタワタケの子実体が見られ,この林分では根株の心材腐朽に加えて,樹幹の心材腐朽も進行していると考えられた.マツノカタワタケによる樹幹腐朽を加えると,160年生林では林分全体の少なくとも36%の個体が腐朽していると推定された.

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参考文献 (21)*注記

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