簡便な中心窩イメージング法

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タイトル別名
  • A Simple Method for Foveated Imaging

抄録

<p> 人の視覚は空間可変解像度特性をもち,網膜受容野の解像度は一様ではなく,中心窩(Fovea)では高解像度で標本化され,周辺ほど低解像度となる.この可変解像度の写像機能は,大脳の第一次視覚野V1が担っている.この空間的な写像構造はレチノトピー(Retinotopy)と呼ばれる.網膜からV1への写像は,Schwartzの対数極座標変換(LPT: Log-Polar Transform)でモデル化され,網膜受容野像は,V1からの逆変換LPT -1により再生される.この再生処理を中心窩イメージング(Foveation)といい,空間情報が視野中心に凝縮されるので,画像圧縮,パタン認識やロボット視覚等,広く応用されている.既報で, Foveationの基本特性と領域抽出への応用,及び視覚的表示効果を紹介した.網膜像は周辺視による自然なボケを伴い,質感表現にも適する.しかし逆変換の煩雑さがネックであった.続報では,ガウスボケの対数リングマスクによる高速Foveation法を提案したが,多段のリングマスクの生成と合成はなお複雑であり,さらなる簡素化が望まれる.本稿では,Schwartz理論の逆変換LPT -1を用いずに,ポジとネガのガウスボケマスクを用いた新規かつ簡便なFoveation法を提案し,再生誤差の評価を行ったので報告する.</p>

収録刊行物

  • 日本色彩学会誌

    日本色彩学会誌 44 (5), 211-, 2020-09-01

    一般社団法人 日本色彩学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391130851445072640
  • NII論文ID
    130007927243
  • DOI
    10.15048/jcsaj.44.5_211
  • ISSN
    2189552X
    03899357
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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