耳下腺腫瘍におけるdynamic studyの有用性の検討

  • 高野 智誠
    竹田綜合病院耳鼻咽喉科 国立がん研究センター中央病院頭頸部外科
  • 安原 一夫
    竹田綜合病院耳鼻咽喉科
  • 向井 俊之
    竹田綜合病院耳鼻咽喉科
  • 佐原 利人
    竹田綜合病院耳鼻咽喉科 国家公務員共済組合連合会虎の門病院耳鼻咽喉科
  • 寺村 侑
    竹田綜合病院耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • A study diagnostic value of dynamic study by contrast-enhanced MRI for parotid tumor

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抄録

術前に穿刺吸引細胞診(FNAC)と造影MRIを施行した耳下腺手術症例61症例に,造影MRIによるdynamic studyを行うことは術前診断の精度に寄与するかをTime-signal intensity curve(TSI curve)を算出し検討した。FNACの精度は感度33%,特異度100%,正診率89%であった。一方dynamic study はTSI curveにおいてC型を悪性と評価した場合,感度58%,特異度98%,正診率90%であった。FNACで悪性となったものはすべてTSI curveでC型であったため,dynamic studyを加えることは術前診断の精度上昇の一助となりうることが示唆された。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 30 (2), 199-203, 2020

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (11)*注記

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