八代海におけるブルーカーボン動態把握のための海水中CO<sub>2</sub>に関する現地調査

DOI Web Site Web Site 参考文献9件 オープンアクセス
  • 齋藤 直輝
    九州大学大学院 工学府海洋システム工学専攻
  • 熊 柄
    九州大学大学院 工学府海洋システム工学専攻
  • 小森 博仁
    九州大学大学院 工学府海洋システム工学専攻
  • 矢野 真一郎
    九州大学大学院 工学研究院環境社会部門
  • 中山 恵介
    神戸大学大学院 工学研究科市民工学専攻
  • 駒井 克明
    北見工業大学 工学部社会環境系
  • 矢島 啓
    島根大学研究・学術情報機構 エスチュアリー研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • FIELD SURVEY ON CO<sub>2</sub> IN SEAWATER FOR REVEALING BLUE CARBON DYNAMICS IN THE YATSUSHIRO SEA
  • 八代海におけるブルーカーボン動態把握のための海水中CO₂に関する現地調査
  • ヤツシロカイ ニ オケル ブルーカーボン ドウタイ ハアク ノ タメ ノ カイスイチュウ CO ₂ ニ カンスル ゲンチ チョウサ

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抄録

<p> 海洋生物によって固定される炭素「ブルーカーボン」は,新たな大気中CO2削減策として注目されている.海水中へのCO2吸収量推定に際して必要となる海水中CO2分圧(pCO2)に関して,観測事例がなく,温帯域でありながらアマモなどの海草に加えて造礁サンゴの生息が確認されている八代海において,混合状態の異なる条件で現地調査を実施した.その結果,強い成層の発達に伴い,表層に植物プランクトンによる光合成の影響が集中し,pCO2が低下する現象が確認された.加えて,サンゴによる影響を受けた水塊の流入により,pCO2の変動が生じた可能性が示唆された.また,日中(6~18時)における大気-海水間CO2フラックスを試算したところ,混合状態によらず,年間を通じてCO2吸収傾向であることが示された.</p>

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