secA1遺伝子を用いた<i>nontuberculous mycobacteria</i>(非結核性抗酸菌)の同定

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  • Identification of nontuberculous mycobacteria using <i>secA1</i>

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抄録

<p>分子生物学的手法の普及によりMycobacteriumは5属に再編成され,菌種も188種以上に増加した。そのため,従来の遺伝子検査やフェノタイプ検査では,非結核性抗酸菌の同定が困難になっている。そこで,ハウスキーピング遺伝子の一つであるsecA1遺伝子を用いた,系統樹解析やBLAST解析で同定を試みた。その結果,DDH法や16S rRNA遺伝子では同定困難であったM. abscessusM. aviumM. fortuitumM. lentiflavumM. mageritenseM. marseillenseM. ulceransの同定が可能であった。secA1遺伝子はM. intracellulareなどの鑑別に課題は残るが,GenBankに登録された基準・標準株が増加したことにより,非結核性抗酸菌の同定ツールとしての有用性が増した。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 69 (4), 516-526, 2020-10-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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