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- 山本 俊幸
- 福島県立医科大学皮膚科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent Understanding of Eosinophilic Fasciitis
- コウサンキュウセイキンマクエン ノ サイキン ノ チケン
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説明
<p> 好酸球性筋膜炎は,四肢に板状の(浮腫性)硬化をきたすが,手指の浮腫性腫脹やレイノー現象を欠く。病理組織学的に,筋膜の肥厚と炎症細胞浸潤を認める。好酸球浸潤は,生検の時期によって必ずしもみられなく,旧くなると形質細胞の浸潤が目立つ。末梢血好酸球上昇は,病初期にみられることが多い。強皮症の類縁疾患であるが,その頻度はずっと低い。発症の誘因となるのは過度の労作が有名だが,ほかに血液系悪性腫瘍や薬剤の関与が報告されている。自己免疫疾患を合併することがあり,皮膚疾患だとモルフェアの合併が最も多い。治療は副腎皮質ステロイド薬の内服が第一選択となる。わが国においても診断基準,重症度分類が策定された。病態に関しては,好酸球が線維化になんらかの役割を担っているが,研究は遅れている。本稿では,好酸球性筋膜炎の最近の知見について概説した。</p><p>(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌,3(2):305-312,2020)</p>
収録刊行物
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- 日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌
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日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌 3 (2), 305-312, 2020-04-20
一般社団法人 日本皮膚免疫アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391130851452505984
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- NII論文ID
- 130007942321
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- NII書誌ID
- AA12891504
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- ISSN
- 24337854
- 24337846
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- NDL書誌ID
- 030442030
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可