完新統/完新世の細分と気候変動

  • 平林 頌子
    九州大学大学院比較社会文化研究院
  • 横山 祐典
    東京大学大気海洋研究所 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 東京大学大学院総合文化研究科国際環境学教育機構 国立研究開発法人海洋研究開発機構生物地球化学プログラム オーストラリア国立大学物理学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • New definition for the subdivision of the Holocene Epoch and climate
  • カンシントウ/カンシン セイ ノ サイブン ト キコウ ヘンドウ

この論文をさがす

抄録

<p>完新世の気候は,最終氷期に比べて安定で穏やかであるが,完新世にも数百年から千年スケールでの気候変動は起きている.特に,8.2kaと4.2kaに全球スケールで起きた急激な気候変動は完新世の気候変動イベントとして注目され,完新世を区分するためのイベントとして慣例的に使用されてきた.2018年7月13日に国際地質科学連合(IUGS)国際層序委員会(ICS)により,新たに国際年代層序表が発表され,完新統/完新世を,下部完新統/前期完新世,中部完新統/中期完新世,上部完新統/後期完新世に細分することを正式に決定した.本小論では,それらの区分の定義に使用された上記の気候イベントについてレビューを行う.</p>

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 59 (6), 129-157, 2020-12-01

    日本第四紀学会

参考文献 (214)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ