ビジネスケースの形式的記述のためのシミュレーション結果の類型化手法

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タイトル別名
  • Classification of Simulation Results for Formal Description of Business Case
  • ビジネスケース ノ ケイシキテキ キジュツ ノ タメ ノ シミュレーション ケッカ ノ ルイケイカ シュホウ

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抄録

<p>組織研究では,実在のビジネスケースと組織シミュレーションのログとを比較対照するアプローチがある.両者の実効性のある接地のため,個々のエージェントの行動の詳細な記録を指すミクロ・ログではなく,ミクロ・ログの類型を対象とした分析手法が提唱されている.しかし,当該手法は,分析者のモデルに関する知識が前提であり,あらかじめログの類型を設定する必要があるなど,改善の余地がある.そこで本稿では,組織シミュレーションのミクロ・ログ分析にクラスタリング手法を適用することで,以下の2点を拡張した方法論を提案する:a)分析者がシミュレーションログの類型を事前に設定する必要がないこと,b)シミュレーションログの分析粒度を変えうること.組織の外部環境認識に係る意思決定プロセスを表現するエージェント・モデルを構築し,ミクロ・ログの類型化を行うことで,提案手法の要件が満たされることを例示した.</p>

収録刊行物

  • 経営情報学会誌

    経営情報学会誌 29 (3), 199-214, 2020-12-15

    一般社団法人 経営情報学会

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