ヘリオックスガス吸入療法
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- 森川 和彦
- 東京都立小児総合医療センター 臨床研究支援センター
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説明
ヘリウムと酸素の混合ガスであるヘリオックスは,ヘリウムガスの密度が小ささから得られる物理学的特性により,気道狭窄病変において気道抵抗を低下させることで効果を発揮する.気道狭窄病変が適応となるが,特に気道径の細い乳幼児期の喘息や細気管支炎,先天性気道狭窄症などに対する効果が期待される.ヘリオックスには抗炎症作用などの直接的な治療効果はなく、原因療法の効果が発現するまでの、または疾患が回復するまでの治療の橋渡しとしての役割が考慮される.現在,医薬品開発が進んでおり,臨床現場への提供が待たれる.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 57 (1), 39-43, 2021
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391131406295155712
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- NII論文ID
- 130007965115
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可