経腟メッシュ手術後再発症例に対する経腟ミニマルメッシュ手術の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of transvaginal minimal mesh surgical technique for recurrent POP cases after transvaginal mesh surgery
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抄録
<p>目的:本邦においては、経腟メッシュ手術(TVM)は良好な治療成績を示し、いまだ骨盤臓器脱における重要な修復術式として広く行われている。しかしTVM 後の再発は一定数発生するため、その対処法が必要である。TVM 後再発症例に対する、従来のTVM と比べ面積の小さなメッシュを用い、かつメッシュアームの閉鎖孔貫通を行わないUpholdTM 型の経腟ミニマルメッシュ手術の成績を検討したので報告する。方法:TVM(前回手術)後再発症例に対し、経腟ミニマルメッシュ手術(今回手術)を行った11 例を後ろ向きに検討した。</p><p>結果:前回手術時、年齢の中央値は65[51-77] 歳で、7 例は他院、4 例は当院での手術後であった。前回手術術式はProliftTM 型の大きなメッシュで、メッシュアームの閉鎖孔貫通を行う術式ラージメッシュ型10 例、経腟ミニマルメッシュ手術1 例であった。</p><p>今回手術時、年齢69[60-79] 歳であり、手術時間は56[34-91] 分、出血量20[10-65]mL で、前回仙棘靭帯使用術式であっても、仙棘靭帯への穿刺は可能であった。全例、他臓器損傷はなく、経過観察期間は6[1-18] ヶ月で現時点では再発および腟壁メッシュ露出などを認めていない。まとめ:再発症例への経腟ミニマルメッシュ手術は短い手術時間で安全に施行可能である。</p>
収録刊行物
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- 日本女性骨盤底医学会誌
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日本女性骨盤底医学会誌 17 (1), 42-45, 2021-01-16
日本女性骨盤底医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391131406306457728
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- NII論文ID
- 130007970113
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- ISSN
- 24348996
- 21875669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可