女性患者の社会復帰、家事、育児などの支援について

  • 原 広一郎
    医療法人静和会浅井病院精神科
  • 中西 亜紀
    医療法人静和会地域生活支援センターゆりの木
  • 和泉 允基
    千葉県循環器病センター脳神経外科・てんかんセンター
  • 岡原 陽二
    千葉県循環器病センター脳神経外科・てんかんセンター
  • 青柳 京子
    千葉県循環器病センター脳神経外科・てんかんセンター
  • 岩佐 博人
    社会医療法人社団同仁会木更津病院きさらづてんかんセンター

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説明

<p>てんかんのある女性にとって、社会復帰、家事、育児に対する支援は大変重要である。このうち、社会復帰支援としては障害福祉サービス(自立訓練、就労支援、自立生活援助、共同生活援助など)と自立支援医療(精神科デイケアや訪問看護など)が、家事支援には障害福祉サービスの居宅介護(ホームヘルプ)がそれぞれよく利用されている。本稿では実際にこれらの支援を利用されている方の事例を提示する。育児支援は障害者向け支援サービスよりも、自治体の一般向け支援事業が利用されることが多いと思われる。てんかんのある母親は、てんかん合併妊娠となりリスクが高いため、産前から地域の保健師とコンタクトをとるケースが少なくないが、この「相談できる保健師」の存在は産前産後の不安解消に大きく役立ち、また周産期に精神症状などの問題が生じた時にも非常に貴重なものとなる。</p>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 38 (3), 207-210, 2021-01-31

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (1)*注記

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