蒸発岩を用いたメッシニアン塩分危機における地中海の硫黄同位体比復元
書誌事項
- タイトル別名
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- Sulfur isotopic composition of evaporites from the Mediterranean Sea to reconstruct sulfur cycles during the Messinian Salinity Crisis
説明
<p>蒸発岩は海水のような塩を含む水溶液が蒸発することで晶出する鉱物で構成される岩石であり、後期中新世には地中海でメッシニアン塩分危機の発生により大規模な蒸発岩が形成した。メッシニアン塩分危機では地中海全域に石膏が堆積し海水から大量の硫酸イオンが除去され、海洋の硫黄同位体比・硫黄循環に大きな影響を与えたと考えられる。しかし、メッシニアン塩分危機全体の硫黄同位体比・硫黄循環の変化については検討されていない。また、溶液から石膏が晶出する際には1.65‰の同位体分別が起こり、石膏に34Sが濃縮することが室内実験によって確認されているが、先行研究ではこの同位体分別の影響が考慮されていない。本発表ではこの同位体分別を考慮し、メッシニアン塩分危機中の硫黄同位体比変動とその原因について議論する。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 67 (0), 75-, 2020
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391131406309789312
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- NII論文ID
- 130007977241
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可