ワイヤー・フェルト洗浄による生産性向上への包括的ケミカルアプローチ

  • 古賀 英次
    株式会社日新化学研究所<sup> </sup> 第一開発部

書誌事項

タイトル別名
  • The Comprehensive Chemical Approach to Improving Productivity by Cleaning Felts and Wires
  • ワイヤー ・ フェルト センジョウ ニ ヨル セイサンセイ コウジョウ エ ノ ホウカツテキ ケミカルアプローチ

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抄録

<p>紙パルプ生産工場の工程内に付着するデポジット(ピッチ,スケール,スライム)は,抄紙工程において断紙,欠点の発生に伴う操業トラブルを引き起こし,生産性や製品の品質に対してしばしば多大な悪影響をもたらす。断紙,欠点を引き起こす要因は多種多様であり,そのためデポジット問題を解決するための最適な方法も状況によって異なる。</p><p>複雑なデポジット問題に対しては,それを様々な角度から多面的に捉え,ウエットエンドにおける最適なデポジット汚れ対策を施すことが,紙,板紙製品の品質向上,生産性向上に繋がることと我々は考えている。</p><p>本報告ではウエットエンドでの取り組みについて,デポジットトラブルの原因を調査し,問題解決に向けて最適なワイヤー,フェルトの洗浄方法の適用例として弊社が開発したデポジットコントロール剤である,ワイヤー洗浄剤「ハイタッチW,ハイタッチFR」シリーズ,フェルト洗浄剤「ニュートロン」シリーズについての開発コンセプト,並びに効果発現メカニズム,効果確認事例を含め紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 74 (9), 868-872, 2020

    紙パルプ技術協会

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