老化細胞阻害(senomorphic)薬

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抄録

Senomorphic(老化細胞阻害)薬とは,老化細胞の表現型のうち,慢性炎症を惹起するなどの「負の作用」のみを阻害(主に,SASP因子の分泌を低下)する標的薬の総称である.生体にとって「正(抗ガン化作用など)」と「負」の作用を併せ持つ老化細胞を,特異的に死滅させる老化細胞除去(Senolytic)薬と対比して用いられる呼称である.現在,ドラッグ・リポジショニングの研究によって,mTOR阻害薬であるラパマイシン(Rapamycin),AMPK賦活剤であるメトホルミン(Metformin),JAK阻害剤であるルキソリチニブ(Ruxolitinib)などが有用視されている.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 56 (11), 1027_1-1027_1, 2020

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391412326421408000
  • NII論文ID
    130007933976
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.56.11_1027_1
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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