沖ノ島における高波起源の巨礫分布の水理学的検討

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タイトル別名
  • INVESTIGATING DISTRIBUTION CHARACTERISTIC OF STORM BOULDERS AT OKINOSHIMA ISLAND, JAPAN BASED ON NUMERICAL MODELING
  • オキ ノシマ ニ オケル タカナミ キゲン ノ キョレキブンプ ノ スイリガクテキ ケントウ

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抄録

<p> 波浪や津波で打ち上げられた巨礫群は世界各国で報告されている.沿岸巨礫研究を将来の防災計画に資すためには,巨礫を打ち上げた波浪や津波の水理量と巨礫群の分布傾向を多くの事例で検討する必要がある.2019年台風19号で生じた波浪により最大質量が2.2tの巨礫が千葉県,沖ノ島沿岸部に打ち上げられており,本研究ではこれらの巨礫群を打ち上げた波浪の規模を推定した.その結果,最大の巨礫は水深約9.1m以浅から打ち上げられたと推定でき,同イベントで生じた海岸線上での最大流速と波高はそれぞれ14.5m/s,4.7mであった.今後,世界各国の沿岸部で過去に発生した波浪や津波の規模想定を実施するために,様々な地域を対象に巨礫分布と巨礫を運搬した波浪や津波の水理量のデータを収集する必要がある.</p>

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