乾式燃焼法を用いた土壌と堆積有機物の炭素・窒素量分析の注意点

  • 石塚 成宏
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域
  • 大曽根 陽子
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域
  • 酒井 寿夫
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 現所属:国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域
  • 酒井 佳美
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
  • 岡本 透
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 溝口 岳男
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
  • 田中 永晴
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域
  • 金子 真司
    国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 現所属:国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所

書誌事項

タイトル別名
  • Attention to the carbon and nitrogen analysis of soil and organic matter by dry combustion method
  • 乾式燃焼法を用いた土壌と堆積有機物の炭素・窒素量分析の注意点 : スミグラフNC-22Fを用いて
  • カンシキ ネンショウホウ オ モチイタ ドジョウ ト タイセキ ユウキブツ ノ タンソ ・ チッソリョウ ブンセキ ノ チュウイテン : スミグラフ NC-22F オ モチイテ
  • - using SUMIGRAPH NC-22F -
  • ―スミグラフNC-22Fを用いて―

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説明

<p>乾式燃焼法を用いた住化分析センターのスミグラフ(NC-22F)を使用して,鉱質土壌および堆積有機物の炭素および窒素分析を行っている過程において,既定の方法では過小評価する事例があったため,その原因と解決方法を明らかにした。土壌や堆積有機物では導入する試料の量が多いと不完全燃焼によると考えられる過小評価が発生した。燃焼時間(PUMP)を長くするとこの問題は解決できる場合があった。これらのことから,本装置を使用した場合には試料の重量とPUMPを次の範囲に設定することで,適切な分析を行うことが可能と考えられた</p><p> 1)PUMP 60秒の場合→試料量上限:A層 50 mg,B層以下 100 mg,堆積有機物 20 mg</p><p> 2)PUMP 120秒の場合→試料量上限:A層 100 mg,B層以下 200 mg,堆積有機物 20 mg</p><p>さらに,燃焼後の試料を目視で観察し,不完全燃焼になっていないかを確認することを推奨する。また,同装置を使用している3つの分析機関による誤差は小さく,装置間の誤差は小さいと考えられた。</p>

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 62 (2), 101-106, 2020-12-31

    森林立地学会

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