新しい化粧品基剤の開発を目的としたリン脂質と高級アルコールの相互作用に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Molecular Interaction between Phospholipids and Fatty Alcohols for the Development of New Cosmetic Products

説明

化粧品基剤として期待される大豆由来水添リン脂質(フォスファチジルコリンがおおよそ70%含まれる:PC70)と高級アルコール(ヘキサデカノール:HD)混合物について、その構造特性を解明すべく、BL40B2にて小角広角同時X線構造解析実験を実施した。これまでに当混合物を特定の配合比(PC70:HD ≒ 1:2)で作製すると、高粘度のゲル状構造物が形成されることを報告してきたが[1-3]、今回、単成分脂質を用いた検討により、ゲル状構造物の形成にはフォスファチジルグリセロール(PG)などのリン脂質副成分が寄与していることが示唆された。また、製剤塗布後の構造変化を観察する目的で、当混合物を支持基板上に薄く塗布し、その構造の時間変化を解析したところ、シングル(単層膜)もしくはオリゴラメラから徐々にマルチラメラへと変化する過程が観察された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391412881282539136
  • NII論文ID
    130007969088
  • DOI
    10.18957/rr.1.2.37
  • ISSN
    21876886
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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