核共鳴散乱起源・電子散乱起源のFe-<i>K</i> 蛍光X線面内放出分布の入射角依存性
書誌事項
- タイトル別名
-
- Hologram Study with Fe-<i>K</i> Fluorescent X-rays of Delay and Prompt Components by Nuclear Resonant Scattering Methods
説明
核共鳴散乱法を利用した鉄の蛍光X線ホログラム測定を初めて試みた。この測定では、α-Fe2O3単結晶試料に57Feの共鳴エネルギーの14.4 keVのX線を照射し、試料から放出されるX線/γ線を鉄のK蛍光X線の6.4 keVと散乱X線/γ線の14.4 keVに分離し、さらに、素過程の継続時間の差を利用して電子散乱起源と核共鳴散乱起源に分離する。そこで、X線のエネルギーを6.4 keVのみに弁別する方法として、(1)試料と検出器の間に分光器を設置して目的のエネルギーのみを選択する方法と、(2)試料から放出されるX線/γ線の全てを直接、検出器に入れ、検出器のエネルギー分解能を利用してエネルギー分離をする方法を試みた。(1)、(2)共に、試料からのFe-K蛍光X線ホログラムを取得することに成功した。(2)の方法は今までは行われておらず、今回、新たなFe-K蛍光X線ホログラム計測法を確立できた。
収録刊行物
-
- SPring-8/SACLA利用研究成果集
-
SPring-8/SACLA利用研究成果集 5 (2), 153-157, 2017-08-17
公益財団法人 高輝度光科学研究センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1391412881282810752
-
- NII論文ID
- 130007969480
-
- ISSN
- 21876886
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可