直腸癌の虫垂浸潤により生じた絞扼性腸閉塞の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Strangulated Small–bowel Obstruction Caused by Rectal Cancer Invasion to the Appendix
  • チョクチョウ ガン ノ チュウスイ シンジュン ニ ヨリ ショウジタ コウヤクセイ チョウ ヘイソク ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

<p>症例は72歳男性で,膀胱浸潤および小腸浸潤を伴う進行直腸癌の診断で加療予定であった。腹痛を契機に当院受診し,精査の結果絞扼性腸閉塞の診断で緊急手術となった。術中直腸癌の浸潤を受けた虫垂が絞扼帯となり小腸を巻絡している所見を認めた。虫垂を切離して腸閉塞を解除し,小腸切除および結腸人工肛門造設を施行した。その後術前化学放射線療法を施行し,二期的に直腸癌の切除を行った。直腸癌の浸潤を受けた虫垂が絞扼帯となり絞扼性腸閉塞を発症した症例は極めてまれであると考えられ,文献的考察を加えて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ