蛍光X線分析によるウラン汚染スクリーニング法

  • 吉井 裕
    国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構高度被ばく医療センター
  • 伊豆本 幸恵
    国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構高度被ばく医療センター 東京工業大学先導原子力研究所
  • 松山 嗣史
    国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構高度被ばく医療センター 東邦大学理学研究科物理学専攻 現在所属 大阪市立大学大学院工学研究科
  • 高村 晃大
    国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構高度被ばく医療センター 東邦大学理学研究科物理学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • X-ray Fluorescence-based Screening Method for Uranium Contamination
  • ケイコウ Xセン ブンセキ ニ ヨル ウラン オセン スクリーニングホウ

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抄録

<p>核燃料として用いられるウランは放射性物質であり,ウラン汚染のスクリーニングは放射線計測により行われることが多い.しかし,長半減期核種であり比放射能が極めて低いウランは,放射線計測よりも,原子数を対象とした検出方法で検出するほうが効果的である.このような測定法の一つに蛍光X線分析法があり,前処理等が簡便なため,スクリーニング測定に適している.本稿では,まずウランの特性や蛍光X線分析のウラン汚染スクリーニング法としての優位性を解説し,さらに,著者らがこれまでに開発してきた創傷部ウラン汚染及びウラン汚染水の蛍光X線分析によるスクリーニング法について網羅的に概説する.このうち,ウラン汚染水については,全反射蛍光X線分析法によるものである.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 69 (9), 439-454, 2020-09-05

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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