静力学指標の最適化により静止姿勢を身体負荷のより少ない姿勢に改善するバーチャルデッサン人形

書誌事項

タイトル別名
  • Virtual Drawing Doll Decreasing Physical Load of Static Pose by Minimizing Statics Oriented Index
  • セイ リキガク シヒョウ ノ サイテキカ ニ ヨリ セイシ シセイ オ シンタイ フカ ノ ヨリ スクナイ シセイ ニ カイゼン スル バーチャルデッサン ニンギョウ

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抄録

<p>趣味でイラストを制作する人にとって人物イラストは人気の高い題材であるが,人の自然なポーズを正確に思い描いたりデッサン人形にとらせたりする事は初中級者には難しく上達の壁となる.初中級者が人物ポーズにおいて失敗しやすい点の一つに,ポーズを取るために必要な力とその際の関節や筋肉の負担にっいての理解の不足に起因する間違いがある.本格的な美術の訓練では実際の人間のデッサンを繰り返して自然なポーズを感覚的に理解するが,手間がかかるため趣味のために行うには敷居が高い.そこで本研究では,ポーズの力学についての感覚的な理解が不足している初中級者が,人物画に無理のあるポーズを取らせてしまわないための支援手法として,静止ポーズを対象とし,ユーザが入力したポーズを基に力学的に身体負荷のより少ないポーズを改善案として提示するバーチャルデッサン人形の実現を目的とする.静止ポーズを対象として,静力学解析によりポーズから各関節の負荷を計算し,入力ポーズに近く関節負荷がより少なくなるようポーズを改善する.生成例を用いたアンケート調査により,より自然で安定感のあるポーズを出力できる事が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 画像電子学会誌

    画像電子学会誌 47 (4), 382-390, 2018

    一般社団法人 画像電子学会

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