肩甲下筋腱を含む腱板断裂の鏡視下腱板修復術後成績

書誌事項

タイトル別名
  • ―肩甲下筋腱修復法の比較―

説明

<p>【目的】肩甲下筋腱を含む腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術(ARCR)において,肩甲下筋腱(SSc)の修復方法が術後成績に及ぼす影響を明らかにすること.【方法】2012年から2018年に当院でARCRを施行し,術後6ヶ月以上の経過観察が可能であった70例を対象とした.SScをsingle row法で修復したSR群(38例)とsuture bridge法で修復したSB群(32例)について,年齢,性別,外傷歴,断裂サイズ,可動域,再断裂,日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA score)を後ろ向きに評価し比較した.【結果】SB群において,大断裂以上の割合(SR:47.4%,SB:81.3%)とLafosse分類type 3以上のSSc断裂の割合(SR:21.1%,SB:56.3%)が有意に高かった.その他の背景因子と術後成績はいずれも群間に有意な差はなかった.Lafosse分類type 3以上のSSc再断裂率はSR群25%(2/8),SB群0%(0/16)であった.【結論】SScを含む腱板断裂に対するARCRにおいて,SR法とSB法の間で術後成績に差はないものの,SScの再断裂の点からはLafosse分類typea 3以上の断裂に対するSB法の有用性が示唆された.</p>

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