腓骨筋腱脱臼に対する腱溝形成術の工夫

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<p>【はじめに】腓骨筋腱脱臼は比較的稀な疾患で,様々な手術手技の報告がある.多くの例において簡便な解剖学的修復術が選択されるが,腓骨筋腱々溝が浅い例やfibrocartilaginous ridgeの低形成が存在する例では腱溝形成術が施行される.当院で行っている腱溝形成後に腱溝のfloorを容易に修復することが可能な腱溝形成術の治療成績を検討した.【対象及び方法】腓骨筋腱脱臼に対して手術を施行した28例28足中,腱溝形成術を施行した11例11足(平均25.8歳 女性5足,男性6足)を対象とした.手術手技は腓骨筋腱溝の骨膜を剥離・翻転しサージアトームで深さ約3 mmの腱溝を形成し,形成した腱溝を覆う様に骨膜を修復し,軟部制動を行った.【結果】JSSF scoreは術前82点から術後98点に改善していた.平均手術時間は59.6分であり全症例で術前のスポーツに復帰した.【考察】本法は手術手技も比較的簡便であり,術後の成績も良く有効な治療法であると考えられる.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 69 (4), 940-943, 2020-09-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

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