ART療法中に播種性血栓症を呈したHIV合併diffuse large B cell lymphoma

書誌事項

タイトル別名
  • Diffuse large B cell lymphoma with HIV infection presented with disseminated thromboembolism during antiretroviral therapy
  • 症例報告 ART療法中に播種性血栓症を呈したHIV合併diffuse large B cell lymphoma
  • ショウレイ ホウコク ART リョウホウ チュウ ニ ハシュセイ ケッセンショウ オ テイシタ HIV ガッペイ diffuse large B cell lymphoma

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抄録

<p>57歳日本人男性。発熱および頸部リンパ節腫脹で近医受診した。リンパ節生検の術前スクリーニングで,HIV(human immunodeficiency virus)抗体陽性を指摘され当科紹介受診となった。末梢血検査でHIV-RNA高値であったためHIV感染症と確定診断した。外来でART(anti-retroviral therapy)を導入した。しかしながら,1週間後に高熱および腎機能障害のため入院となった。感染症状と考えてセフトリアキソンおよびミカファンギンを開始した。入院後10日目に心肺停止状態となり,救命救急処置を行うも蘇生できずに死亡された。病理解剖肉眼所見で広範な動脈血栓および大小多数の多発脾腫瘍が指摘された。病理組織でEBウイルス陽性DLBCLと診断された。ART療法中に血栓症を発症したHIV陽性DLBCLは貴重な症例と考えられ報告する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (11), 1595-1599, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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