東南アジアの沿岸海域における代替生計戦略とソーシャル・キャピタルについて

書誌事項

タイトル別名
  • Alternative Livelihood Strategy and Social Capital in the Coastal Area of South East Asian
  • 東南アジアの沿岸海域における代替生計戦略とソーシャル・キャピタルについて--フィリピン・パナイ島バナテ地区での実証研究
  • トウナン アジア ノ エンガン カイイキ ニ オケル ダイタイ セイケイ センリャク ト ソーシャル キャピタル ニ ツイテ フィリピン パナイトウ バナテ チク デ ノ ジッショウ ケンキュウ
  • Verification of Banate Area in Panai Island, Philippine
  • フィリピン・パナイ島バナテ地区での実証研究

この論文をさがす

抄録

<p>パナイ島イロイロ州のバナテ地域では,多くの住民が漁業に従事している。調査地であるアラカイガン村とサンフランシスコ村では家計収入の77%を水産セクターから得ている。個々の家計における貯蓄が少ない中で資源管理と代替生計活動を並行させることは容易ではない。そこでコミュニティ・ベース型の組織で広域資源管理を行ってきた経験を,代替生計活動に応用する動きが見られている。サンフランシスコ村においては,家計収入の向上のために,様々なコミュニティ・ベース型の組織を設立し,地縁的紐帯によって人々がお互いの信頼関係を築き,多様な活動を展開してきた。そこで2村におけるコミュニティ・ベース型組織の活動やネットワークの特徴を比較することによって生計戦略の向上を検討することにした。本論では,第1に,特定の漁業資源への依存度が高く,単一の漁具,漁法をとる傾向が強い漁業経営の動向を現地調査をもとに明らかにした。第2に,零細漁家が対象とする魚種の多角化,漁具・漁法の複数化をはかる契機となる諸条件を検証する。第3に,漁村に与える様々なコミュニティ・ベース型の組織が漁民のネットワークにどのようなインパクトを与えるかを明らかにした。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ