台湾中小型マグロ延縄漁業の海外展開とインドネシアの漁業政策

書誌事項

タイトル別名
  • The Overseas Expansion of Taiwanese Small-scale Tuna Longliners and the Development of the Indonesia Tuna Fishery Policy

この論文をさがす

抄録

<p>1980年代に諸沿岸国が200海里排他的経済水域を導入したことにより,台湾の中小型マグロ延縄漁業は公海という伝統的漁場を失うと同時に,漁業労働力不足や水産資源の減少といった問題が重なって経営状態が大きく悪化した。しかし,その後台湾の中小型マグロ延縄漁業は,漁場周辺の沿岸国と漁業提携関係を結んで漁場を海外に拡張し,これによって経営状態を改善するとともに,とりわけインドネシアにおいて生鮮マグロの生産量と輸出量を大きく増加せしめた。本稿はこのインドネシアを対象として,台湾中小型マグロ延縄漁業における海外展開の要因について検討している。その際,本稿ではマグロ漁業発展の各時期におけるインドネシア政府の漁業政策の特質に注目し,入漁料方式,傭船方式,合弁事業方式といった漁業提携関係の変化とそれに対する台湾中小型マグロ延縄漁業の戦略的対応策について分析することとした。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ