小児ぶどう膜炎(内眼炎)の診断と治療
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- 臼井 正彦
- 東京医科大学名誉教授・眼科
書誌事項
- タイトル別名
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- Diagnosis and treatment of uveitis in children
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説明
小児ぶどう膜炎(内眼炎)は比較的まれな疾患で,全ぶどう膜炎の約5%を占め,女児に多く発 症する.原因としてウイルスや原虫などの感染による感染性ぶどう膜炎(内眼炎)と,免疫異常,ア レルギーや全身疾患の部分症による非感染性のものとがある.前者の代表例としてヘルペス群ウイ ルスによる虹彩毛様体炎,トキソプラズマ症,トキソカラ症があり,後者ではJIA,尿細管間質性腎 炎,川崎病などがある.一般的に小児ぶどう膜炎(内眼炎)では自覚症状や眼所見が少なく,また診 療に協力が得られないことや炎症が遷延化しやすく,長期に視機能を良好に保っことが難しい疾患 である.従って,早期の確定診断と適切な治療が要求されるが,それに際しては小児科医と眼科医の 連携,さらに家族への十分な説明による理解と協力が必要である.
収録刊行物
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- 小児リウマチ
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小児リウマチ 1 (1), 9-14, 2008
一般社団法人 日本小児リウマチ学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391693801406825216
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- NII論文ID
- 130007932273
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- ISSN
- 2434608X
- 24351105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可