機能性微生物が関与した鉱山跡地 · 自生植物の金属耐性機構
書誌事項
- タイトル別名
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- Metal tolerance of plants naturally growing at mine sites is enhanced by functional root endophytes
- 機能性微生物が関与した鉱山跡地・自生植物の金属耐性機構
- キノウセイ ビセイブツ ガ カンヨ シタ コウザン アトチ ・ ジセイ ショクブツ ノ キンゾク タイセイ キコウ
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抄録
鉱山跡地土壌は重金属を高濃度含有し酸性環境であることが多く,植物にとってストレスを与える環境である.近年,機能性微生物である内生菌の関与した,鉱山跡地の自生植物の重金属耐性機構が解明されている.リョウブは内生菌が存在すると生育が促進され体内の重金属濃度を低減できるが,内生菌が存在しないと根の伸長阻害等の毒性を発現し,重金属環境で生育が困難であることが推測された.また,ススキは Al を解毒する能力を示す内生菌の共生により,酸性土壌環境での毒性元素である Al に対する耐性が増強されることが推測された.以上のことから,鉱山跡地の自生植物であるリョウブやススキは内生菌と共生的な相互作用を発達させ,鉱山環境に適応していると考えられた.
収録刊行物
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- 土壌の物理性
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土壌の物理性 144 (0), 33-37, 2020
土壌物理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391975276372048640
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- NII論文ID
- 130007931369
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- NII書誌ID
- AN00347581
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- ISSN
- 24352497
- 03876012
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- NDL書誌ID
- 030665341
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可