大菱形骨脱臼骨折の一例

説明

<p>【はじめに】比較的稀な大菱形骨脱臼骨折に対して観血的骨接合術を行った一例を報告する.【症例】54歳男性,プレス機で手を挟んで受傷,同日近医を受診した.単純X線では明らかな骨折所見を認めないものの,腫脹が強く,同日当院に紹介された.CTで大菱形骨の背側脱臼骨折を認め,外来にて整復不能,同日に手術加療となった.整復位保持が困難であり,観血的手術で大菱形骨・舟状骨関節をK-wireで固定,その後にtransvers carpal ligamentの付着部を含む骨片を固定した.術後はthumb spicaシーネ固定とし,術後32日目で大菱形骨・舟状骨関節固定のK-wireを抜去した.リハビリ時以外は外固定を行い,術後6週で外固定を終了した.その後は外来での経過観察を継続している.【まとめ】大菱形骨脱臼骨折に対して骨折観血的手術を行い,良好な骨癒合を得た.</p>

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