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説明
<p>【目的】大腿骨転子部骨折骨接合術は早期離床のために良好な整復位を得ることと,侵襲を少なく合併症を軽減させることが必要とされる.大腿骨転子部骨折骨接合術における周術期出血の危険因子について検討した.【方法】2018年4月から2019年9月に当院で施行した大腿骨転子部骨折に対する骨接合術123例のうち,short femoral nailで手術施行した109例を対象とした.男性24例女性85例,平均年齢86.5±7.7歳であった.周術期輸血の有無,単純Xpにおける大腿動脈の石灰化の有無,骨折型,術中観血的整復の有無で比較した.【結果】多変量解析において周術期輸血を必要とした症例は,大腿動脈石灰化,初診時Hb,手術時間で有意差を認めた.【考察】術後早期荷重のために整復操作は必要だが,出血リスクの高い症例には,周術期出血量が多くなることを念頭に置き手術を行う必要がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 69 (4), 750-752, 2020-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391975276376174464
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- NII論文ID
- 130007938552
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可