腹壁皮下脂肪層の厚みの解析から推奨されるストーマ造設法―女性における検討―

  • 安達 亙
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター 富士見高原病院 外科
  • 村松 かずみ
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター  富士見高原病院 看護部
  • 金田 明奈
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター  富士見高原病院 看護部
  • 小林 紀子
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター  富士見高原病院 看護部
  • 雨宮 美和子
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター  富士見高原病院 看護部
  • 吉澤 美樹
    JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター  富士見高原病院 看護部

書誌事項

タイトル別名
  • Stoma formation in healthy women:an analysis of the abdominal subcutaneous fatty layer
  • フクヘキ ヒカ シボウソウ ノ アツミ ノ カイセキ カラ スイショウ サレル ストーマゾウセツホウ : ジョセイ ニ オケル ケントウ

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説明

【目的】体位による腹壁皮下脂肪層の変化を検索し、良好なストーマ造設法を示すことを目的とした。<br> 【対象・方法】40から61歳までの健常女性24名を対象とした。左上下腹部の2点にストーマサイトマーキングし、同部の腹壁皮下脂肪層の厚みを超音波で測定した。測定体位は5体位とした。<br> 【結果】腹壁皮下脂肪層の厚みは、上下腹部とも臥位で最も薄く、前屈座位で最も厚く臥位の1.6から1.7倍であった。上下腹部間では、下腹部の腹壁皮下脂肪層が厚い体位が多い。体位による腹壁皮下脂肪層の厚みの変動は下腹部で大きく、BMIが大きい例で有意に大きい。<br> 【結論】体位変化によりストーマ周囲皮膚が陥凹する可能性があり、ストーマ造設時に皮下脂肪層内で腸管に余裕を持たせる必要がある。BMIが大きい例では、上腹部でのストーマ造設が推奨される。

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