書誌事項
- タイトル別名
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- SPATIO-TEMPORAL VARIATIONS OF BACKWARD SCATTERING COEFFICIENT OF SEAWATER IN JAPANESE OPEN COASTAL SEA BASED ON EMPIRICAL ORTHOGONAL FUNCTIONS ANALYSIS
- ケイケンテキ コユウ カンスウ テンカイホウ ニ モトズク ニホン エンガン ノ カイスイ コウガク トクセイ ノ ジクウカン ヘンドウ カイセキ
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抄録
<p> 人工衛星に搭載されたMODIS(中分解能撮像分光放射計)からの算出値に,経験的固有関数展開法(EOF解析)を適用することで,日本沿岸の海水光学特性(後方散乱係数)の時空間的変化の特徴把握を試みた.本州南岸域(日向灘~相模灘伊豆)の後方散乱係数は,時空間変動の中心となる第1モードが卓越し,増水期に主要河川の河口前面海域を中心として値が増大,冬季に減少という主要河川からの影響を軸とする変動パターンが多く見られた.これに対し,北海道・本州東岸域(千葉東~十勝釧路)では,第1モードの寄与率が相対的に低く,海食崖等からの粒子状物質の供給(千葉東沿岸,福島沿岸,十勝沿岸),季節変化の異なる複数の河川影響の重合(仙台湾)などが示唆され,後方散乱係数の多様な時空間変動パターンが特徴であった.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 76 (2), I_1069-I_1074, 2020
公益社団法人 土木学会