経験的固有関数展開法に基づく日本沿岸の海水光学特性の時空間変動解析

  • 八木 宏
    防衛大学校 システム工学群建設環境工学科
  • 村上 浩
    国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター
  • 磯﨑 由行
    株式会社センク21 事業第2部

書誌事項

タイトル別名
  • SPATIO-TEMPORAL VARIATIONS OF BACKWARD SCATTERING COEFFICIENT OF SEAWATER IN JAPANESE OPEN COASTAL SEA BASED ON EMPIRICAL ORTHOGONAL FUNCTIONS ANALYSIS
  • ケイケンテキ コユウ カンスウ テンカイホウ ニ モトズク ニホン エンガン ノ カイスイ コウガク トクセイ ノ ジクウカン ヘンドウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

<p> 人工衛星に搭載されたMODIS(中分解能撮像分光放射計)からの算出値に,経験的固有関数展開法(EOF解析)を適用することで,日本沿岸の海水光学特性(後方散乱係数)の時空間的変化の特徴把握を試みた.本州南岸域(日向灘~相模灘伊豆)の後方散乱係数は,時空間変動の中心となる第1モードが卓越し,増水期に主要河川の河口前面海域を中心として値が増大,冬季に減少という主要河川からの影響を軸とする変動パターンが多く見られた.これに対し,北海道・本州東岸域(千葉東~十勝釧路)では,第1モードの寄与率が相対的に低く,海食崖等からの粒子状物質の供給(千葉東沿岸,福島沿岸,十勝沿岸),季節変化の異なる複数の河川影響の重合(仙台湾)などが示唆され,後方散乱係数の多様な時空間変動パターンが特徴であった.</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ