ASRに含まれる臭素含有物質の選別除去手法の検討

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タイトル別名
  • Study of sorting and removal methods of Bromine contained materials from ASR

抄録

<p>自動車破砕残渣(ASR)由来のプラスチックを資源化する際、自動車内装材に使用されるDecaBDE等の臭素系難燃剤の混入がその有害性から問題視される。これら臭素の含有部位、形態、量を調査し、臭素が含まれる場合の除去技術を検討した。ASRから選別されたミックスプラスチックには硬質プラスチックだけでなくウレタン等の異物も含まれるが、臭素は主にウレタンで検出された。臭素が検出された硬質プラスチックでは不純物を除去するための表面研磨後のDecaBDEは検出下限値以下、あるいは非常に低濃度であり、DecaBDEの主な由来はプラスチックに貼合したウレタン類と考えられる。リサイクルプラスチックに求められる臭素系難燃剤の国内での濃度規制値は未だ議論中であるが、ウレタン等の混入を抑制することにより、ASR由来のミックスプラスチックはDecaBDEが数ppm程度のリサイクル原料とすることが可能と考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391975276380150272
  • NII論文ID
    130007947934
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.31.0_157
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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