抗凝固療法中の出血と中和剤

  • 矢坂 正弘
    国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Hemorrhagic complication during anticoagulant therapy and antidote
公開日
2020
DOI
  • 10.2491/jjsth.31.584
公開者
一般社団法人 日本血栓止血学会

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説明

<p>ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(vitamin K antagonist: VKA)や直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant: DOAC)による抗凝固療法中は,頭蓋内出血や消化管出血などの出血性合併症が一定の頻度で発現する.出血時はその重症度に応じて抗凝固薬の休薬,止血処置,輸液によるバイタル安定,出血性脳卒中では十分な降圧を図るとともに,中和剤がある場合はその投与を考慮する.中和剤としてVKAに対してプロトロンビン複合体を,トロンビン阻害薬ダビガトランに対してイダルシズマブを考慮する.第Xa因子阻害薬に対する中和剤アンデキサネットアルファは本邦では治験が進められている(2020年11月現在).抗凝固療法中の急性脳梗塞症例に対する抗凝固作用中和後のrt-PA静注療法に関して,ダビガトラン療法中は凝固亢進作用を有さないイダルシズマブ投与を考慮できるが,VKA療法中は凝固を亢進させる可能性があるプロトロンビン複合体を投与せずに血栓回収術を優先させるべきである.</p>

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参考文献 (28)*注記

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